2024-03-12
人の出入りが少なく換気不足に陥りやすい空き家は、湿気や汚れがたまってカビが発生しやすい状態です。
カビが発生したまま放置してしまうと、木材の腐食やシロアリの発生原因となり、建物全体の耐久性にも影響を及ぼします。
空き家の資産価値を維持するためには、室内にカビが生じないよう適切に管理することが大切です。
この記事では、空き家にカビが発生する原因と放置した場合の影響、空き家のカビ対策などについて解説します。
群馬県伊勢崎市で空き家を所有している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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カビは微生物の一種で、湿度の高い場所や有機物質(木材、食品、紙など)がある場所で発生、繁殖します。
お風呂場など水回りでよく発生するイメージですが、押し入れや重い家具の裏側など掃除が行き届きにくい場所も注意が必要です。
そもそも、なぜ人が住んでおらず水を利用しない空き家でもカビが発生するのでしょうか。
適切なカビ対策ができるよう、まずは空き家でカビが発生する原因から確認しておきましょう。
カビの発生に大きく関わってくるのが温度です。
カビの生育条件は5℃〜35℃で、とくに生えやすいのが20℃~35℃といわれています。
基本的に20℃台は人も快適と感じる温度なので、一般生活の中でもカビは非常に発生しやすいといえるでしょう。
また、湿度もカビの繁殖を早める原因の1つです。
一般的に湿度が60%を越えるとカビが発生しやすく、湿度が上昇するほどカビの成長が早まります。
空き家は、管理しない限り窓が閉ざされていることから、空気が循環しないため、カビにとって格好の温床となります。
ゴミやホコリもカビを繁殖させる大きな原因です。
室内にゴミやホコリが溜まると、それらを栄養源にしてカビが繁殖してしまいます。
とくに空き家は、人が住んでいる家に比べて掃除する頻度が低いため、ホコリやゴミが溜まりやすい環境です。
室内にゴミやホコリが溜まった状態で湿度が高くなれば、カビがあっという間に繁殖してしまうでしょう。
冬の時期に発生しやすい結露にも注意が必要です。
窓ガラスの結露を放置すると、サッシや巾木、窓周辺の壁紙にカビが発生する原因となります。
流れ落ちた水滴が床や窓回りの木材を傷めてしまうことも考えられるでしょう。
また内部結露といって、屋根裏や壁の内側など、見えないところに生じる結露もあります。
内部結露は、断熱材や家の骨格となる木材にまでカビが広がり腐食する恐れがあり、非常に厄介なものです。
内部にしろ表面にしろ結露は早期対策が重要ですが、空き家の場合は人が住んでいないため発見が遅くなりがちです。
結露が生じたまま放置すると、カビの繁殖が進んで家の木材にまで影響を及ぼし、大規模な修繕が必要になるかもしれません。
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空き家にカビを発生させないためには、清掃や換気を定期的におこなう必要があります。
しかし空き家が遠方にあるなどの理由で、なかなか管理に行けずそのままにしてしまっているという方も多いのではないでしょうか。
空き家に発生したカビをそのまま放置すると、以下のようにさまざまなデメリットが生じます。
カビの発生でもっとも注意しなければならないのが健康被害です。
空き家といえど、掃除や換気をするために室内に入ることもあるでしょう。
家中に蔓延したカビの胞子を吸い込んでしまうと、皮膚炎やアレルギー、喘息などを引き起こす可能性があります。
とくに、抵抗力が弱く体力があまりない高齢者や乳幼児、妊産婦の方は注意が必要です。
家だけでなく健康のためにも、定期的に掃除や換気などをおこない、カビを見つけた場合は早めに対処しましょう。
カビによる被害は、健康被害だけではありません。
壁や床などに根を下ろしたカビは、目に見える部分だけではなく、建材の奥深くまで入り込んでいきます。
その結果、木材の腐食やシロアリの発生につながり、建物全体の耐久性に大きなダメージを与えてしまうかもしれません。
場合によっては大規模な修繕が必要になり、多額のコストがかかるケースもあるでしょう。
売却するにしろご自身が住むにしろ、空き家は定期的に管理して状態を維持することが大切です。
カビは繁殖する際に老廃物を放出し、その老廃物から嫌な臭いを発します。
鋼鉄の錆びや湿った土のような臭いで、このような臭いが家のなかにこもると不快に感じる方も多いでしょう。
人がカビ臭さを認識できているということは、それだけカビが広範囲に生じている可能性が高いということです。
先述したように、カビの胞子を大量に吸い込んでしまうと、人体に悪影響を及ぼす恐れがあり危険です。
そのような物件を売却することはできず、またご自身が住もうにもカビを除去しない限り悪臭に悩まされてしまいます。
空き家を活用したいと思ったときにスムーズに進められるよう、カビ対策はしっかりおこなう必要があります。
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最後に、カビ対策として有効な空き家の管理方法について解説します。
空き家のカビ対策では、定期的な換気と掃除が重要です。
最低でも1か月に1回以上は空き家を訪問し、室内の掃除と換気をおこないましょう。
部屋の換気は、外から入った風が反対側の窓から抜けるように意識するのがポイントです。
たとえば玄関だけを開け放しても、窓を開けなければ室内で空気が循環するのみとなり効果がありません。
対角配置の窓を開けると部屋中の空気が循環しやすくなり、より効果的に空気の入れ替えができます。
対角配置の窓がなければ二方向の壁の窓を開け、状況に応じてサーキュレーターなどを利用すると良いでしょう。
また、カビはホコリやゴミを栄養源として成長するため、掃除機や雑巾を使ってきれいにそうじすることも大切です。
押し入れや靴箱などホコリがたまりやすい場所は優先的にチェックし、汚れを取り除いて換気までしっかりおこないます。
畳がある場合は、畳下面に防湿シートを敷くのがおすすめです。
防湿シートを敷けば、床下からの湿気をある程度抑えることができます。
防湿シートは通販などで購入でき、畳の下に敷くだけなのでご自身でも簡単におこなるでしょう。
また、晴れた日に畳を取り外して、風通しの良い場所で天日干しするのも効果的です。
この時に、ハタキを使って表面に付いたホコリやゴミも取り除きましょう。
カビ対策は雨の多い梅雨時期だけでなく、年間をとおして実施する必要があります。
もし定期的に通うのが難しいのであれば、不動産会社に管理をご依頼ください。
委託料はかかりますが、管理はすべて不動産会社がおこなうため、現地を訪れる手間や時間を省けます。
空き家を将来活用する予定がなければ、老朽化して価値が落ちる前に売却を検討するのも良いでしょう。
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空き家の放置は危険!放置するデメリットや売却方法を解説
空き家は換気や掃除をする頻度が少なく湿気が溜まりやすいため、カビにとって格好の温床となります。
カビは人体に悪影響を及ぼすだけでなく、木材の腐食やシロアリの発生につながり、家の耐久性にも影響を及ぼします。
ご自身で空き家を管理するのが難しい場合は、不動産会社に管理を委託するか売却を検討しましょう。
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